27調査概要 看板設置と交通実態調査の概要を表 3-6に⽰す。 看板設置期間は10/27-12/10とした。調査時期は事前調査と看板撤去1ヶ⽉後の事後調査と合わせて10/13-1/28とした。なお、調査時間は通勤・通学の時間帯に合わせて、7:15-8:45の90分間、昨年度成果等で曜⽇によって⾃転⾞交通量が変動すること(⾦曜⽇は⾃転⾞交通量が少なくなる等)から、調査頻度は週1回とし、地点ごとの調査曜⽇は統⼀した。また、上流・下流で⾃転⾞交通量に違いがあること、看板の向きが⼀⽅向であり、逆⾛(⾞の進⾏⽅向と逆)⾃転⾞には看板の情報が伝わりにくいことから、調査する道路は⽚側の順⾛⾃転⾞のみとした。 各地点の調査地点や看板設置地点の詳細を図 3-6〜図 3-9に⽰す。 調査地点は図 3-5で⽰している各道路の中央付近とし、看板設置地点は調査地点から前後100m離れていること、看板設置が歩⾏者の邪魔にならないこと、看板を固定できる構造物があることから選定した。 「⾞道通⾏率提⽰看板」を地点1、地点4に設置し、「命令情報提⽰看板」を地点2、地点6に設置し、調査期間内で看板の変更などは⾏わず、固定とした。これは、1つの地点で2種類の看板を設置することやある期間(例えば2週間ごと)で看板を交換することを検討したが、看板の内容による効果の違いを検証することが困難になることや看板の設置順序による効果の影響を分析することが難しいと判断したためである。しかし、地点1、地点4、地点6は2枚の看板を設置できたが、地点2は看板設置の結束を想定していた街路灯が調査時に撤去されていたため、地点2のみ1枚の看板を設置して実施した。 実際の看板を図 3-10、図 3-11に⽰す。 看板の⼤きさは既に設置されている既存の看板を参考に、⾼さ1500mm、横幅270mmとした。 「⾞道通⾏率提⽰看板」の記載内容は、⾃転⾞通⾏空間のアニメ絵、先週と今週の⾞道通⾏率を記載し、⾞道通⾏率が上昇した場合は褒め⾔葉(「いいね!」)を報酬(Reword)として追加した。⾞道通⾏率提⽰看板で⽰す今週の⾞道通⾏率は、調査時に⽬視で通⾏位置別⾃転⾞台数を計測し、その場で⾞道通⾏率(⾞道を順⾛する⾃転⾞台数/(⾞道を順⾛する⾃転⾞台数+歩道を順⾛する⾃転⾞台数))を計算し、看板情報を更新した。なお、⾞道通⾏率の算出には逆⾛する⾃転⾞はカウントしておらず、順⾛の⾃転⾞のみで算出している。報酬としての⽂⾔は、「ありがとう」や「素晴らしい」などの感謝の⾔葉や「⾞道通⾏率向上!」等も検討しており、アンケート調査で最も効果がありそうであった「いいね!」を採⽤することとした。 「命令情報提⽰」の記載内容は、⾃転⾞通⾏空間のアニメ絵、提⽰する⽂⾔は「⾃転⾞は⾞道が原則」に加え、命令情報としては「歩道は⾛らないで」を記載
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