9すると回答−を提⽰した場合の同⼀空間の⾛⾏意向を把握する対象群を設ける(いわゆる、SI群)。加えて、制御群、SI群の⽐較対象として⼀般的によく⽤いられる罰則情報−違反した場合の懲役及び罰⾦額の提⽰−を与えた場合の⾞道⾛⾏意向も把握する対象群を設定する(いわゆる、罰則情報群)。 上記の調査について、WEB調査会社に登録する⾃転⾞利⽤者モニターを対象に実施する。なお、個⼈属性などの回答に影響を与えることが予想される対象者の共変量も併せて調査し、その影響を考慮した分析を⾏う。 2-3-2.実フィールド実証を通じた効果検証 ⾃転⾞⾛⾏空間に当該空間の通⾏率を⽰した看板を設置し、Social Incentives(SI)、Immediate Reward(IR)、Progress Monitoring(PM)の情報提供をした場合の利⽤者の⾏動変容について実フィールドでの検証をする。実験倫理(仮に⾃転⾞利⽤者が⾞道を⾛⾏するとした場合の安全⾯への配慮)の観点から昨年度調査によって明らかとなった安全性が⽐較的担保されている⾃転⾞通⾏空間を対象に、1週間ごとに計測した⾃転⾞通⾏空間通⾏率(以下、⾞道通⾏率)を提⽰する看板を設置する(SI)。計測した⾞道通⾏率が直前週の値を上回っていた場合、当該看板に当該状況を⿎舞−具体的には「いいね!」という情報の提⽰−する情報を追加提⽰する(IR)。対照的に計測した⾞道通⾏率が直前週の値を下回っていた場合、追加情報は提⽰しない。当該看板には、直前週の⾞道通⾏率を併せて提⽰し、その変化量を提⽰する(PM)。⾞道通⾏率調査は設置前、設置期間中、設置後の3時点で⾏う。また、⽐較対象として歩道⾛⾏を回避させる命令情報(歩道をはしらないで)を提⽰した看板を同実験期間に設置し、同様の調査を実施する。なお、本実験におけるIRについて、本来であれば⾃転⾞の⾛⾏毎にリアルタイムで変化していくことが望ましい。しかし、調査負荷の関係から今回のような直前週との変化に応じた報酬(いいね!)を提⽰している。よって、本実験ではImmediateではなく、単にRewardとして検証していることになる。またRewardおよび命令情報の表現は2-3-1のアンケート調査でいくつかの候補を提⽰した結果、効果が期待される表現を採⽤している。
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