リアルタイム情報に基づく平面交差点信号制御システム最適化に関する研究
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37 6.3 交通需要の設定 実際の交差点においては、交通状況は常に変化している。車両が交通需要に基づいて、1秒ごとに二項分布に従って確率的に出発する。交通需要は図-8に表す。 6.4 アルゴリズムの検証結果 提案する信号制御アルゴリズムの効果を検証するため、(1)伝統的な方法を用いて計算した信号制御設定と(2)本研究に提案したアルゴリズムの二つのシナリオのシミュレーション結果を比較する。7,200秒の交通需要をシミュレーションする。全ての交通量がトリップを完了(シミュレーションエリアから流出)するための所要時間(以下シミュレーション時間と呼ぶ)、平均遅延時間、遅延時間の変動係数(以下変動係数と呼ぶ)3つの指標を計算する。伝統的な方法の結果をベースとして、提案したアルゴリズムの結果の変化率を計算し、それらの効果を検証する。車両がランダムで出発するので、偏差を下がるため、1つのシナリオで10回のシミュレーションを行う。指標別10回のシミュレーションの結果の平均値を最終の結果として表-2に示す。表中の変化率はモデル1の値を100%としたモデル2の値の比率である。 図 6-8 アルゴリズム検証用交差点の交通需要

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