リアルタイム情報に基づく平面交差点信号制御システム最適化に関する研究
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24 5. 定周期最適化とその検証 5.1 検証用交差点について 提案する最適化計算結果を検証するための準備として、シミュレーション中に仮想的に交差点を構築し、車両種類とその属性を設定するとともに、車両の走行ルートと出発時間の設定を行う。 交差点の幾何構造は参考文献に掲載されている交差点需要率の計算例と同様とする。各車線の条件図5-1に示す。飽和交通流率は信号制御の設計において重要な項目であるが、シミュレーションの各レーンの飽和交通流率は計算例で提供された値と異なる可能性が高い。シミュレーションで検証するため、シミュレーションの飽和交通流率を用いて信号制御時間の計算と検証を行う。シミュレーションに各流入部の飽和交通流率は図5-2に表す。 信号現示は計算例と同様で設定する(図5-3)。現示1は東西方向の全流入部が進行可(直進と左折が優先される)、現示2は東西方向の右折のみ進行可、現示3は南北方向の全部流入部が進行可(直進と左折が優先される)とする。

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