11 表 2-1 [改訂-平面交差の計画と設計-基礎](2002)にサービス水準の定義 サービス水準 信号サイクル長(秒) 1 70以下 2 70~100 3 100以上 (2)アメリカHCMの定義 1サイクルあたり車両平均遅延時間と交通需要率はサービス水準の決定因子である(表2)。交通需要率が1.0以下では、1サイクルあたり車両平均遅延時間値の範囲に基づいてサービス水準を決定する。交通需要率が1.0を超えれば、サービス水準が最後にレベルFになる。その場合は、交差点の最大物理的な通行能力を超えると同じ意味で、信号制御以外の課題になる。 表 2-2 HCM2016にサービスレベルの定義 1サイクルあたり平均遅延時間D(秒/台) サービスレベル 交通需要率≤1.0 交通需要率>1.0 ≤10 A F 10<≤20 B F 20<≤35 C F 35<≤55 D F 55<≤80 E F >80 F F (3)中国の定義について 中国における、複数の定義がある。HCMの定義も参照されている。ここに二つの定義を説明する。一つ目は【建設項目交通影響評価技術基準CJJ-T 141-2010】に記載されている。交差点飽和度とサイクルごとに車両の平均遅延時間を指標として信号付き交差点のサービス水準を区分する。但し、前者と後者が属する数値範囲が異なるサービス水準を指す場合に、平均遅延時間の対応サービス水準を正とする。あくまでも、平均遅延時間を核心の指標とする。 二つ目の信号付き交差点サービス水準の定義は、【都市工程設計仕様CJJ37-2012】に記載されている。交差点飽和度、平均遅延時間と滞留長三つの指標が共にサービス水準を決める。備考として、新設する道路が三級の指標に参照して設計すると推奨される。
元のページ ../index.html#19