44 本研究では,健康寿命および平均寿命、健康寿命と平均寿命の差、健康寿命の増減、平均寿命の増減、健康寿命と平均寿命の差の増減に対する影響要因を明らかとするために、これらを目的変数、都市特性の主成分得点・交通特性・交通施策の有無を説明変数とした重回帰分析を行った.変数の選択には、減増法(変数選択の基準20%)を用いた.重回帰分析の結果を表 11に示す. 健康寿命に対して男性では,「バス無料施策ダミー」「高齢者の活発性」が正の影響がみられる.一方で,「1人あたりたばこ税歳入」は負の影響がみられる.女性では,「バス無料施策ダミー」「都市内交流」が正の影響,「路線延長/面積」「1人あたりたばこ税歳入」が負の影響となっている. 平均寿命に対して男性では,「バス無料施策ダミー」「都市内交流」「都市サービス」が正の影響,「バス停数/面積」「路線延長/面積」「1人あたりたばこ税歳入」が負の影響になっている.女性では,「バス無料施策ダミー」「高齢者の活発性」「都市内交流」「都市サービス」にて正の影響,「路線延長/面積」「人口あたり自動車保有台数」「1人あたりたばこ税歳入」が負の影響となっている. 健康寿命の増減に対して男性では,「バス無料施策ダミー」で正の影響,「路線延長/面積」で負の影響となっている.女性では,「バス無料施策ダミー」「都市内交流」「都市サービス」で正の影響,「路線延長/面積」「人口当たり自動車保有台数」で負の影響となっている. 平均寿命の増減に対しては男性では,「バス無料施策ダミー」「都市サービス」「1人あたりたばこ税歳入」で正の影響,「路線延長/面積」「人口当たり自動車保有台数」で負の影響となっている.女性では,「バス無料施策ダミー」「都市内交流」「都市サービス」にて正の影響,「路線延長/面積」「人口あたり自動車保有台数」にて負の影響となっている.
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