41 4-2.健康寿命への影響要因 健康寿命に影響する要因のうち,交通要因として路線バス延長やバス停数,高齢者のための運賃施策の有無との関係をみる.また,都市の要因として,人口・世帯,自然環境,経済基盤,行政基盤,教育,労働,文化・スポーツ,居住,健康・医療,福祉・社会保障,安全との関係をみる.これらの指標は,国土数値情報や自治体へのアンケート結果,各種計画からの調査,e-Stat指標データを用いている.用いた指標を表 7に示す.本研究では,交通施策以外にも,福祉系部署における施策の把握も行っている.しかし,これらの内容は多様であり,まとめることが困難であった.そのため本分析では,分析の対象としやすい交通系の施策のみを扱う. 表 7 健康寿命に影響する要因分析に用いた指標 路線バスの状況(国土数値情報)・バス路線延長(2011) ・バス停数(2011)施策の実施状況(アンケート結果・各種計画)・無料施策 ・定額施策 ・乗り放題施策 ・割引施策人口・世帯(e-Stat指標データ)・昼夜間人口比率(2015) ・人口集中地区人口密度(2015) ・人口集中地区面積の変化率(2015)・人口10万人あたりの外国人人口(2015) ・人口増減率(2015) ・転入超過率(2015) ・転入率(2015)・転出率(2015) ・核家族世帯割合(2015) ・高齢夫婦のみの世帯の割合(2015) ・高齢単身世帯の割合(2015)自然環境(e-Stat指標データ)・都道府県面積に占める割合(2018) ・可住地面積割合(2018)経済基盤(e-Stat指標データ)・従業員1人あたり商業年間商品販売額(2015) ・事業所あたり商業年間商品販売額(2015)行政基盤(e-Stat指標データ)・納税義務者1人当たり課税対象所得(2018) ・標準財政規模(2017)教育(e-Stat指標データ)・可住地面積100km2当たり小学校数(2018) ・可住地面積100km2当たり中学校数(2018)・可住地面積100km2当たり高等学校数(2018)労働(e-Stat指標データ)・就業者比率(2015) ・対就業者第1次産業就業者比率(2015) ・対就業者第2次産業就業者比率(2015)・対就業者第3次産業就業者比率(2015) ・完全失業率(2015) ・他市町村への通勤者比率(2015)・他市町村からの通勤者比率(2015) ・高齢者就業者割合(2015)文化・スポーツ(e-Stat指標データ)・人口100万人あたり公民館数(2015) ・人口100万人あたり図書館数(2015)居住(e-Stat指標データ)・持ち家比率(2018) ・対総住宅数空き家ひ率(2018) ・1住宅当たりの延べ面積(2018)・人口1000人あたり小売店数(2016) ・人口1000人あたり飲食店数(2016)・人口10万人あたり大型小売店数(2016) ・人口10万人あたり百貨店総合スーパー数(2016)健康・医療(e-Stat指標データ)・人口10万人あたり一般病院数(2015) ・人口10万人あたり一般診療所数(2015)・可住地面積100km2あたり一般病院数(2017) ・可住地面積100km2あたり一般診療所数(2017)福祉・社会保障(e-Stat指標データ)・65歳以上人口10万人あたり介護老人福祉施設(2015)安全(e-Stat指標データ)・人口10万人あたり交通事故発生件数(2015) ・人口1000人あたり刑法犯認知件数(2005)交通の状況を示すデータ(自動車検査登録情報協会)・人口あたり自動車保有台数喫煙状況を示すデータ(地方税の種類別歳入状況)・都市別歳入たばこ税
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