39 4.健康寿命の算出と健康寿命への影響要因 4-1.健康寿命の算出 全国の中核市の健康寿命の算定を行う.健康寿命として,健康寿命の算定プログラム17)を用い,「日常生活動作が自立している期間の平均」を算定した.対象集団の年齢階級毎の人口は,各年1月1日時点の住民基本台帳年齢階級別人口18)を用いた.不健康割合の分子として用いる要介護2~5の認定者数は,厚生労働省が公表している保険者別要介護(要支援)認定者数19)から算定年の前年12月末時点のデータを用いた.死亡数は,人口動態統計20)から算定年の前年のものを用いた.保険者別要介護(要支援)認定者数について2013年12月以前のものは,男女別の集計結果および,5年毎の要介護認定者数のデータが得られなかったため,健康寿命の算定のための全てのデータが揃う2015年1月,2016年1月,2017年1月,2018年1月,2019年1月の合計5年間の健康寿命の算定を行った. 算定を行った健康寿命と平均寿命の関係について2019年のものを図 13に示す.また,健康寿命と平均寿命の2015年~2019年の増減(正が2015年より2019年に増加)について図 14に示す.健康寿命と平均寿命は正の相関があり,健康寿命が高い都市は平均寿命も高い傾向にある.性別にみると,女性の方が健康寿命も平均寿命も高い傾向にある.2015年から2019年での平均寿命と健康寿命の増減をみると,どちらも0~3歳増加している都市が多い傾向だが,大きく増加した都市や大きく減少した都市も存在する.健康寿命と平均寿命の増減については,性別で大きな傾向はみられない. 図 13 2019年の平均寿命と健康寿命の関係 758085907580859095健康寿命2019年(歳)平均寿命2019年(歳)福島市川口市八尾市八尾市福島市川口市
元のページ ../index.html#43