重度障がい者の外出を伴う余暇活動の企画・実行プロセスと交通配慮事項に関する研究
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3 図 1-2 ⼤島の分類3 表 1-1には全国重症心身障害児(者)を守る会が整理した重心者の特徴を示している。姿勢保持、移動、排泄、食事において自力での遂行が困難であり、言語による理解・意思伝達が困難ではあるが、笑顔で応えるなどの表現でコミュニケーションが図れる。また、肺炎・気管支炎、てんかん発作のため常に健康が脅かされているといった特徴も指摘されている。 表 1-1 重⼼者の特徴3 特徴 内容 姿勢 殆ど寝たままで⾃⼒では起き上がれない状態が多い。 移動 ⾃⼒では困難、寝返りも困難、座位での移動、⾞椅⼦など 排泄 全介助(知らせることが出来ない(70%)。始末不可(76%)) ⾷事 ⾃⼒ではできない。(スプーンで介助)、誤嚥(⾷物が気管に⼊ってしまうこと)を起こし易い。 ⾷形態=きざみ⾷、流動⾷が多い。 変形・拘縮 ⼿、⾜が変形または拘縮、側彎や胸郭の変形を伴う⼈が多い。 筋緊張 極度に筋⾁が緊張し、思うように⼿⾜を動かすことができない。 コミュニケーション ⾔語による理解・意思伝達が困難、表現⼒は弱いが、笑顔で応える。 健康 肺炎・気管⽀炎を起こしやすく、70%以上の⼈がてんかん発作を持つため、いつも健康が脅かされている。痰の吸引が必要な⼈が多い。

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