2 (4) 重度障がい者の「外出を伴う余暇活動」の促進に向けた配慮すべき方向性(5章) 重度障がい者の余暇活動のための「外出」実態とその計画・実行プロセスにおける課題を踏まえた、重度障がい者の外出を伴う余暇活動の促進に向けた配慮すべき方向性を検討する。 図 1-1 研究フロー 1-3.本研究における重度障がい者 本研究で想定する重度障がい者は、重症心身障害者(以下、重心者とする)、すなわち重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した方である。社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会によれば、日本ではおよそ4,3000名の重心者がいると推定されている。重心者の判定基準は、国は明確に示していないが、図 1-2に示される大島の分類により判定するのが一般的とされる3。具体的には、IQが35以下でかつ「座れる」または「寝たきり」の身体機能となる方である。 3 社会福祉法人全国重症心身障害児(者)を守る会, 「重症心身障害児とは」, https://www.normanet.ne.jp/~ww100092/network/inochi/page1.html, 2021.2.16最終閲覧 既往研究の整理「外出を伴う余暇活動」の実態把握「外出を伴う余暇活動」の計画・実行プロセスとその課題の把握○ヒアリング等により、外出を伴う余暇活動の計画・実行プロセスとその課題を把握○重度障がい者の外出、外出支援等に関する既往研究を整理○重度障がい者の余暇活動のための「外出」の実態に関して、障がい者施設へのアンケート調査を通じて把握重度障がい者の「外出を伴う余暇活動」の促進に向けた配慮すべき方向性○重度障がい者の余暇活動のための「外出」実態とその計画・実行プロセスにおける課題を踏まえた外出を伴う余暇活動促進のための配慮すべき方向性を検討
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