29 外出を伴う余暇活動を⾏うに当たっての課題 表 4-10に外出を伴う余暇活動を行うに当たっての課題を示す。ここでは、施設面などのハード的側面、対応面などのソフト的側面の両面から整理した。ハード的側面としては、駐車場、トイレの確保がほぼ共通して課題として指摘されている。他方、ソフト的側面では、慣れない職員の対応、来訪先の応対などが課題になっている。 表 4-10 外出を伴う余暇活動を⾏うに当たっての課題 ハード的側⾯ ソフト的側⾯ 施設A 駐⾞場 リフト付き⾞両の場合、軽⾃動⾞でもスロープなどの幅が出てしまう。 介助職員の対応 職員によってはやったことがないため責任が重いと感じる場合もある。ベテラン勢が指⽰を与えるなどして責任を軽くし、普段の介助プラスアルファのことを伝えるようにしている。 トイレ 特に名古屋港⽔族館のトイレは狭い。 感染の問題 親御さんとしては体調⾯の懸念はある。 施設B ⾷事の場所 利⽤者の分の⾞いすが⼊れなければ候補地に⼊ることはない。 来訪する施設スタッフの応対 例えば⾷事の際、スペースをとりやすいテーブルに案内してもらえない、ナプキンだけでは使いづらく、例えばティッシュを⽤意いただけるとか。そもそも障害のある⽅に慣れてらっしゃらない場合が多い。 トイレ おむつの交換ができる休憩スペースがない場合は候補地から外れることになる。 駐⾞場 スムーズな乗降が必要とされるなかで、駐⾞場を予約できるかどうかが重要になる。事前に交渉しているが、繁盛店の場合難しい場合が多い。公共施設は良⼼的な場合が多い。 施設D トイレ 数が少ない。多⽬的トイレの数は増加傾向にあるが、それでも少ない。以前、重⼼の⽅が前に利⽤されており、利⽤者の対応を含め30分かかってしまったことがあった。他にも名古屋港⽔族館に⾏った際に、他の介護施設の外出と重複し、トイレに列ができてしまっていた。 家族要望への対応 以前、ご家族の⽅から重⼼の⽅を抱っこして観覧⾞に乗って欲しいといった要望があった。この要望については安全上のリスクがあったためお断りをさせて頂いた。 ⾞での接近性 クルマが施設の近くまで⾏けないことがある。
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