27外出を伴う余暇活動を⾏うに当たっての費⽤捻出の⽅法 表 4-8に外出を伴う余暇活動を行うに当たっての費用捻出の方法を示す。施設A及び施設Cは当該活動の費用を利用者に請求している。ただし、職員分については施設によって対応が異なる。施設Aは職員分も含め請求しており、施設Cは利用者分のみ請求している。施設Bは当該費用を施設が負担している。また、施設Aでは、回数が多くなると利用者によっては金銭的負担が高くなる点を懸念するといった指摘がなされている。 表 4-8 外出を伴う余暇活動を⾏うに当たっての費⽤捻出の⽅法 内容 施設A 利⽤者(家族)に請求(職員分含む) ・交通費、⼊場料(利⽤者+職員)の合計を⾏く利⽤者の⼈数で割って、ご家族に請求する。 ・施設の運営費は収⼊として⽣活介護の利⽤料⾦があるが、時間制であるため、外出により⻑時間になると⼈件費の分だけ⾚字になってしまう。 ・利⽤者(⺟⼦家庭)で回数を気にされる声はあり、回数が多いと難しいといったことは聞く。 ・職員の経費はかからないが、⾷費の負担は増す(普段は500円の弁当、外出の場合は外⾷で場合によって数倍に跳ね上がることもある) 施設B 施設が負担 ・費⽤の⼤部分は施設が負担。不⾜分について、豊⽥では利⽤者の作業(内職)で得た収⼊(アルミ⽸の処理)を充てている。 ・姉妹施設(⼩牧)では、重度の⽅ばかりであることから、家族会の会費で補填 ・スタッフの⼈件費、ガソリン代を除いて4〜5万円程度を施設が負担。⼈件費の増加を踏まえ、外出は利⽤時間内に完了するように計画を⽴てている。 施設D 利⽤者(家族)に請求(利⽤者分のみ) ・発⽣する費⽤は利⽤者・ご家族に請求する。主に⾷事代、⼊園料、お⼟産代、電⾞に乗る場合は公共交通利⽤費である。必要となる⾦額は事前にご家族にお伝えする。 ・請求するのは利⽤者の費⽤のみである。職員の費⽤(⼊園料など)は施設が負担する。 ・介護タクシーを使⽤する場合、その費⽤も施設が負担している。
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