重度障がい者の外出を伴う余暇活動の企画・実行プロセスと交通配慮事項に関する研究
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25施設D 利⽤者・家族の希望 1⽉下旬頃に外出先候補のリストの表を利⽤者・ご家族の⾯接時にお渡しし、そこで希望を伺う。候補リストは利⽤者、ご家族、職員から聞いた要望を反映している(ショッピングモールなども含まれる)。3⽉に頂いた候補を整理し、参加希望数が5名以上となった候補を選定する。なお、希望が叶わなかった利⽤者に対しては、選定された候補の中から希望を選択してもらう。その後、4⽉〜5⽉頃にその他の年間⾏事も含めたスケジュールを掲⽰し、利⽤者にお知らせをする。なお、⼈気の⾼い箇所(回転ずしなど)については⽇付を変えて2回に分けていく。 全体の時間 時間制約の中で⾏ける範囲で⽬的地を設定すること。15時(帰着後、連絡帳の記帳を⾏い、15:30に帰りの会→⾃宅送迎)までに施設に帰着できるスケジュールを組むようにしているので、豊⽥市近郊に限られる。⾷事・トイレの広さ ⾷事の場所やトイレ、⾞いすで⼊れるかどうか(エレベータの設置状況)などは特に重要。過去に訪問経験があるところは良いが、特に新たに訪れる際はその辺りの状況を気にする。医療⾏為のためのスペース 医療⾏為のためのスペースは重要。胃ろうの⽅の場合、テーブルが衛⽣⾯に配慮されていること、介護職員が2名⼊るスペースがあることなどが満たされる場所が必要で、授乳室を借りたりすることが多い。ただ、それが難しい場合は、施設のプライベートルームを借りたりもしたことがある。

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