重度障がい者の外出を伴う余暇活動の企画・実行プロセスと交通配慮事項に関する研究
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12本研究では、豊田市福祉部障がい福祉課が発行する「豊田市障がい福祉サービス事業所ガイド(令和元年度版)」に掲載される生活介護事業所(32事業所※要確認、研究所のフォルダの元ファイル)を対象とする。 表 3-2に調査項目を示す。事業所の基本情報および利用者、利用者の外出を伴う余暇活動といった本研究において中心となる項目に加え、2019年度に事業所が参加した地域の行事・活動、非常時の対応(避難や新型コロナ感染など)、事業所の運営、建築・設備についても調査した。 調査は「豊田市障がい福祉サービス事業所ガイド(令和元年度版)」に記載される事業所のメールアドレスに調査依頼状を送付し、同時にアドレスを送付したWEBフォームを通じて回答を依頼した。調査は2020年7月27日に依頼した。なお、調査を実施した令和2年はコロナ禍の影響を大きく受けたため、実施に際しては豊田市福祉部障がい福祉課へ適宜相談しつつ実施した。結果、8事業所からの回答を得た(回収率25%)。 表 3-2 調査項⽬ 項⽬ 内容 事業所の基本情報および利⽤者について 施設名、創⽴年、施設種類(⼊所・通所・訪問)、受⼊可能⼈数(⼊所・通所)、職員数(常勤・⾮常勤・ヘルパー・看護師)、保有する送迎⾞両数、送迎サービスの実態(利⽤⼈数・サービス範囲)、送迎サービス⾮利⽤者の通所⽅法、利⽤者の実態(年齢・障害種別・⽀援区分・重⼼者数・医療的ケア有無、⼊所希望理由) 利⽤者の外出を伴う余暇活動について 実施理由、2019年度に実施した最も⼤きな外出を伴う活動・⾏事とその内容(参加者数、参加職員数、交通⼿段、重⼼者の参加)、対応内容(準備期間、外出先の決定⽅法、配慮事項)、参加後の利⽤者・家族の変化、⻑時間の外出の実態 2019年度に事業所が参加した地域の⾏事・活動について 参加した⾏事・活動内容、参加のきっかけ ⾮常時の対応(避難や新型コロナ感染など)について 事業所の利⽤制限とその内容、感染対策の実施時期別の内容、コロナ禍での職員・利⽤者(家族)の変化、外出⾃粛中の⼯夫、避難場所の詳細、避難場所への交通⼿段、避難場所への移動での不安事項、避難訓練の実態 事業所の運営について 開設理由、開設時の苦労点、補助⾦制度の利⽤実態、運営課題の実態、運営展望 建築・設備について ⼟地・建物の所有状況、建物の状況(既存建物改修・新築・構造・⾵呂の種類)、外装・室内空間のこだわり・⼯夫、外部空間のこだわり・⼯夫 3-2.結果 回答事業所の概要 回答事業所の概要を表 3-3に示す。回答いただいた施設の多くが「通所型」の運営形態を採用している。施設A、E、Hは利用者数に対する職員数の割合が高く、施設Fはその割合が極めて低い。回答いただいた事業所の中では、施設A、C、Eの利用者が20名以下でやや規模が小さい。

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