次世代自動車(電動車両)の災害活用に関する研究
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6表 2-1 ヒアリング調査の対象と日程 (1)トヨタレンタリース札幌 (場所)株式会社トヨタレンタリース札幌 本社(札幌市中央区北5条東2丁目1) (日時)令和元年11月7日(木)14:00 ~ 15:30 (2)札幌市 環境局 環境都市推進部 環境計画課 (場所)札幌市役所本庁舎12階会議室(札幌市中央区北1条西2丁目) (日時)令和元年11月8日(金)10:00 ~ 12:00 (3)北海道 環境生活部 環境局 気候変動対策課 (場所)北海道庁本庁舎12階会議室(札幌市中央区北3条西6丁目) (日時)令和元年11月8日(金)13:30 ~ 15:00 (4)医療法人はまなす(人工透析クリニック) (場所)医療法人はまなす 篠路はまなすクリニック(札幌市北区篠路4条9丁目) (日時)令和元年11月9日(土)10:30 ~ 12:00 2-3.調査結果 (1)トヨタレンタリース札幌(TR札幌) 北海道胆振東部地震と、その後のブラックアウトにおいて、レンタカーが電源供給車両としてどのように活用されたのか等についてヒアリングを行い、下記の情報を得た。 1.面会者自身の体験 ・震災当時、新千歳空港ポプラ店に勤務していた。なお、札幌駅東店に勤務しており、ホームページの作成やスマホ充電供給を実施していた従業員は、現在、産休に入っている。・プリウスで自宅に帰り、ドラムコードで電気を屋内に引き込み、テレビや温水ボイラを稼働させた。シャワーに入れるのは大変助かった。 ・震災当日は、新千歳空港が閉鎖されたため、レンタカーの貸出予約をしていたお客様が来ることはなく、店舗近隣に住んでいる1名の方のみに、レンタカーを貸し出した。通常の貸出システムが稼働していないので、手書きで書類を作成して貸出処理を行った。・震災前にレンタカーの貸出を受け、震災当日に返却に訪れたお客様も多数いた。しかし、空港が閉鎖されておりレンタカーを返却してしまうと動きが取れなくなってしまうため、どうするかお客様に判断してもらった。 ・函館空港はバックアップ電源で営業できており函館空港に向かうお客様もいた。また、苫小牧港からフェリーに乗ることを決断したお客様もいた。このようなお客様には、ガソリンが満タンのレンタカー車両と交換して送り出した。停電のため、近隣スタンドも営業していないか、5L制限が行われていた。 ・一方、ホテルのゴンドラ式立体駐車場に駐車されていたお客様は、駐車場からクルマを出すことができず、駐車した場所を教えて頂き別の移動手段で帰っていただいた。後日、

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