31-4.研究で対象とする後付けADAS 後付けADASは、本研究で便宜的に使用する言葉であり、一般的に用いられる明確な定義はない。 ADAS(Advanced Driving Assistant System:先進運転支援システム)は、サポカーの名称で普及が進められている自動ブレーキ(AEBS:Advanced Emergency Braking System)やペダル踏み間違い時加速抑制装置、アクティブクルーズコントロール(ACC:Advanced Cruise Control)、車線逸脱防止システム(LKAS:Lane Keeping Assistant System)などがある。これらは、標準装備あるいはオプションとして搭載されるものであり、一部を除いて市販されていない。これらの機能を利用するには、機能を搭載した車両に乗り換える必要がある。 後付けADASは、現在使用中の車両に市販の製品を取り付けて利用することができる製品を指す。一部の後付けADASの製品には、加速を抑制する機能を持つものもあるが、搭載可能な車種が限定される場合がある。 そこで、本研究における後付けADASを、次のように定義する。 現在使用中の車両に後から取り付けることができ、ほとんどの車両に取り付けられる、衝突や車線逸脱の警報を発する機能を持つ製品 本研究では、このような製品を「警報型後付け安全運転支援装置」と呼ぶ。
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