553-4-2.追加の情報提供の効果分析 (1)分析の考え方 前述のとおり、高齢運転者の皆さまへの情報提供は、事後の質問の前に自分の運転を見つめなおす追加の情報提供を行う「施策群」と、それ以外の「制御群」の2群の方法を設けた。こうした情報提供方法の違いにより、後付け安全運転支援装置の利用意向に差が生じるのかどうかについて分析を行う。 分析は、アンケート調査の後半で再度後付け安全運転支援装置の利用意向を2件法で質問した結果を用いた。 なお、分析対象は週1回以上運転している回答者、かつ、安全運転支援装置を利用していない回答者のうち無回答以外の回答者(100名、施策群36名、制御群64名)とした。 (2)情報提供方法の違いによる利用意向の差 制御群と施策群の利用意向の違いを図3-27に示す。回答の前に自分の運転を見つめ直す情報提供を行った施策群のほうが、利用したいと思う割合が17ポイント大きい。独立性の検定の結果、p=0.017となり、統計的に有意な差が認められた。 情報提供を工夫することによって、利用意向を抱く人の割合を20ポイント押し上げる効果があると言える。 25%8%75%92%0%20%40%60%80%100%制御群(36)施策群(64)利用したいと思わない利用したいと思う 図3-27 後付け安全運転支援装置の利用意向
元のページ ../index.html#61