高齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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343-2-2.情報提供方法 昨年度の研究において、高齢運転者向けの情報発信方法のひとつのアイデアとして、運転免許更新時講習の場面を提案した。本研究においては、運転免許更新時講習の場を想定(説明時間を⾧く確保することが困難)して情報発信方法を設定した。 運転免許更新時講習では、交通事故の特性についてはすでに情報提供が行われていることを想定し、新たな情報提供の内容として、後付け安全運転支援装置やサポカーに関する情報、自分の運転を見直すための追加の情報、の2点を追加することとした。 制御群は、資料配布のみ(施策群1)、または、高齢運転者の交通事故特性や装置の概要等について説明するのみ(施策群2)の状況を想定した。 施策群は、事後の質問の前に自分の運転を見つめなおす追加の情報提供を行う(施策群1)、または、事前の質問の前に追加の情報提供を行う(施策群2)の状況を想定した。 なお、説明会を開催して調査を実施した制御群2と施策群1・2の参加者に対しては、説明会終了時には全員に同じ情報が伝わるようにするため、制御群2に対しても説明会の最後に追加の情報提供を行った。 各郡の情報提供方法の流れを図3-4に示す。 制御群2施策群2○事前情報提供・高齢運転者の交通事故の特性、PR対象装置の概要や期待される効果●追加の情報提供◇事前質問・装置利用意向、免許返納意向、運転可能年齢、装置を有用と思うか◆事後質問・個人属性、装置の利用意向とその理由、普及方策への意見制御群と施策群の差を分析し、情報提供方法の違いによる効果を検証する●追加の情報提供●追加の情報提供施策群1制御群1□資料配布のみ・COVID-19の影響で説明会は中止・資料配布のみとし、後日回収予定。・資料配布の際に、調査への協力方法を説明するチラシを添付・チラシには、事前情報提供用資料と追加情報提供用資料の区別なく、資料を確認の上でアンケートに回答するよう依頼 図3-4 各群の情報提供方法

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