242-4-5.より詳細な沿道環境の違いから見た分析 (1)分析の考え方 前節の分析では、沿道環境の違いを市街化区域の内外で2区分して分析した。しかし、市街化区域の内外以外にも、沿道の土地利用や道路幅員などによっても違いがあると想定される。そこで、ここでは沿道環境の違いによる影響をより詳細に分析するため、市街化区域内外のほかにも考えられる項目を取り入れた分析を行う。これによって、警報型後付け安全運転支援装置の効果が得られにくい道路環境の有無を確認する。 なお、ここでの分析は、参加者によってできるだけ走行距離のばらつきを抑えるとともに、より多くの参加者のデータを用いた分析を行うことが望ましいことから、2018年度に実施した1回目の参加者(12名)のデータを用いて行う。 運転行動変化に影響すると考えられる項目として前節で考慮した市街化の状況以外に、次のものがあげられる。 沿道の土地利用 沿道の人口密度(DID:人口集中地区か否か) 交差点密度 交通量 道路の幅員 など これらのうち、既存データからすべての道路区間で把握可能なものは、沿道の土地利用、人口密度、道路の幅員がある。GISを用いてこれらの項目の状況を確認した結果、人口密度(DID:人口集中地区か否か)は、大部分が市街化区域内と重なることから考慮しないこととした。使用するデータの出典を表2-19に示す。 表2-19 使用データの出典 項目 出典 備考 沿道の土地利用 国土数値情報 土地利用細分メッシュデータ 2016年 幅員 ArcGIS Data Collection 道路網 2016年 愛知県版
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