高齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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19参加者群①②③別に算出した距離あたり急減速回数の平均値の変化を図2-5に示す。 まず期間1-0から期間1-3までの1回目の結果をみる。①1回目のみ群は、警報なしの期間1-0より期間1-1で、急減速回数がやや増加していますが、期間1-2、期間1-3にかけて減少する傾向が認められる。③1,2回目群では期間1-0から期間1-3にかけて一貫して減少する傾向が認められる。 ⾧期的な変化をみると、③1,2回目群では、警報なしの期間2-0で期間1-3と比べてやや急減速回数が増加し、期間2-3で警報なしの期間1-0や2-0と同程度の値となっている。ただ、期間1-0から期間2-6までを通した全期間でみると概ね右肩下がりの推移が認められる。②1,2回目*群の3名の平均値は大きく変動している。期間2-1以降の各期間における急減速回数が期間2-0より小さい人の数をみると、期間2-1、2-2、2-4、2-6で3名全員(100%)、期間2-3、2-5では2名(67%)だった。つまり、警報なし時よりも警報あり時の急減速回数が少ない人が多い結果となった。 以上より、個人差はあるものの、装置を使用することで高齢運転者の急減速回数を減らす効果が確認できた。 期間1-0期間1-1期間1-2期間1-3期間2-0期間2-1期間2-2期間2-3期間2-4期間2-5期間2-6①0.230.230.220.19②0.160.120.190.210.090.140.15③0.170.160.150.150.170.120.130.170.070.090.09①-33%56%78%②-100%100%67%100%67%100%③-33%100%67%67%100%100%33%100%100%100%※急減速回数減少者の割合:各期間の急減速回数が「警報なし」期間よりも減少した人の割合。③は期間1-0を基準とする0.000.050.100.150.200.25期間1-0期間1-1期間1-2期間1-3期間2-0期間2-1期間2-2期間2-3期間2-4期間2-5期間2-6警報なし警報あり警報なし警報あり1回目2回目距離当たり急減速回数(回/km)①1回目のみ(n=9)②1,2回目*(n=3)③1,2回目(n=3)急減速回数(回/km)急減速回数減少者の割合※ 図2-5 距離あたり急減速回数の変化

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