高齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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52-1-3.公道実証実験で使用するデータ 警報型後付け安全運転支援装置の⾧期的な効果を検証するため、運転行動の変化を把握する。これらの検証に必要となるデータを収集するため、走行データと意識データの2種類を収集する。なお、意識データは昨年度の実験で収集したデータを使用する。 走行データは、MEでは後付けADASから得られるデータを活用する。しかし、それ以外の機種では実証実験期間を通してデータが収集できない。そのため、表2-1のように後付けADAS以外に別途走行ログを記録できる機器を搭載してデータを収集する。 走行ログを記録するための機器として、当研究所が過去の事業で購入したTECHTOM製の燃費マネージャー(FCM-GPS・MMC ロガーシステム EC15WWF-40、以下、FCM)を使用した。これは、市販品に改良を施したものであり、SDカードにより記録データの取り出しが可能となっている。燃費マネージャーで記録するデータを表2-2に示す。 表2-1 各機種の走行データの収集方法 使用機種 収集方法 ME Itrun(Web上で車両運行状況を確認できるシステム)より走行ログを取得 警報ログも取得可能 EL 車載器のSDカードより取得(ただし記録期間は1週間弱程度) 合わせてエコドライブ評価用車載器を用いて走行ログを取得 DD エコドライブ評価用車載器を用いて走行ログを取得 警報ログは取得不可 表2-2 FCMで測定可能なデータ(一部車種で測定できないデータもある)

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