高齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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42.第3期の公道実証実験の実施 2-1.公道実証実験の企画 2-1-1.公道実証実験の狙い 昨年度の公道実証実験において、警報型後付け安全運転支援装置が、高齢運転者の運転行動を1か月程度の短期的に変える(急減速回数を減らす)効果があることを確認した。今年度実施する第3期の実験では、数か月間の⾧期的に運転行動を変える効果が持続するのかどうかを確認することを狙いとする。 実験期間を⾧期間確保するためには早期に実験を開始する必要があるため、実証実験の参加者は昨年度の公道実験参加者の中から希望者を募った。 2-1-2.公道実証実験で使用する機器 今年度の実験では、昨年度の実験で使用した4機種のうち、高齢運転者にスマートフォンを操作していただく必要があるセイフティサイトを除いた3機種(※)と、新たにトヨタ自動車から発売された安心機能付きドラレコ(AD)を対象とした。 ※3機種 モービルアイ:ME、エルピス:EL、ドラドラ:DD ただし、ADについては実証実験参加者の使用車両に適合するものがなかったため、実験では使用せず、当研究所の公用車に設置して活用することとした。 モービルアイ570略称:MEエルピス略称:ELドラドラ6α略称:DD安心機能付ドラレコ略称:AD外観等警報の種類①追突警報②低速時追突警報③車間警報④車線逸脱警報⑤歩行者警報①前方衝突警報②前方接近警報③安全車間距離通知④車線逸脱警報⑥前方車両発信通知①ぶつかり警報④はみ出し警報⑥前車発信お知らせ①前方車両接近④はみ出し走行通知⑥前方車両発信⑦進入禁止標識通知走行データ取得可能(オンラインで確認可)SDカードの容量に依存(1週間弱程度)不可(映像データは保存される)可能だが販売店の協力が必要ドラレコ機能なしありありあり規格適合状況ISO15623(前方車両衝突警報システム)UN-ECE規定130(車線逸脱装置)JNCAPの基準に合格なし車両設置方法作業員が取り付け作業員が取り付け利用者が取り付け作業員が取り付け価格20万円程度10万円程度5万円程度5万円程度 図2-1 対象とした機器

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