25 表 3.5 身体機能 高齢運転者 非高齢運転者 判定 視機能 静止視力(矯正) 左 0.8 1.0 * 右 0.7 1.0 ** 視野角(度) 左 66.2 68.0 右 66.2 69.1 両眼 132.4 137.1 視野欠損率(%) 左(中心からの距離) 10度 0.4 0.0 15度 1.6 0.0 20度 6.7 1.2 25度 9.5 0.0 * 右(中心からの距離) 10度 1.6 0.0 15度 2.4 0.0 20度 4.8 0.6 25度 7.1 0.0 + 柔軟性 長座体前屈(cm) 35.4 44.7 * MMD(cm) 14.0 3.7 ** 平衡性 開眼片足立ち(秒) 46.6 116.1 *** 敏捷性 ステッピングテスト(回) 両足 23.9 35.9 *** 片足 28.1 40.7 *** 棒反応時間(cm) 27.0 21.8 ** ***:p<0.001, **:p<0.01, *:p<0.05, +:p<0.1 このような身体機能の差異と視線移動距離の関係性についてみたのが,表3.6~3.10である.先の整理も踏まえ,各映像について非優先方向であり,一時停止のある映像A,B,Eは「徐行前」「徐行中」「停止中」「停止線から隅切り」「交差点進入後」の5場面に,優先方向である映像C,Dは「通過前」「通過直前」「通過中」「通過後」の4場面に分割し,それぞれの傾向を整理した.なお,「徐行中」はスピードメータの速度がおおよそ10km/hとなった区間を意味し,「通過直前」は対象交差点進入直前の1秒間を意味する.目的変数は視線移動距離(単位:pixel),説明変数は個人属性及び身体機能である.分析には,重回帰モデルを用いた.説明変数の選択には,変数間の相関係数及び高齢,非高齢者の差の傾向を踏まえた調整の後,AICを用いた変数増減法により行った.これらの解析は,R version 3.6.2により行った.
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