22 後の交差点通過時(映像A及びE)であることがわかる.非優先道路における一時停止での停車前及び停車中は,枝方向からの交通状況を把握する上で重要なタイミングであるし,交差点通過時は停止線から実際に交差点に進入する,より慎重な判断が求められるタイミングである.ところで,全体的傾向で差のみられなかった優先方向でも一部有意差(p<0.05)が出ている区間がある.映像Dは対象交差点の手前における枝方向への注視であることが容易に推察できる.映像Cについては,参考までに示す図3.22及び3.23の注視点のヒートマップのように,対象交差点の手前にあった枝方向への注視,およびバックミラーへの注視が非高齢者でみられたことによる. このように,高齢運転者は特に安全を担保する上に置いてより多くの注意を配分すべきタイミングで注意を配分していないといった傾向があることがわかる. 図 3.17 走行位置別の視線移動距離の変化(映像A) 図 3.18 走行位置別の視線移動距離の変化(映像B) 020040060080010001200012345678910111213141516171819視線移動距離[pixel]時間(s)映像A高齢者非高齢者(秒) ※:P<0.05高齢者:21非高齢者:10停車交差点通過前高齢者:25非高齢者:7交差点通過※ ※ ※ ※ ※ 区間020040060080010001200012345678910111213141516171819視線移動距離[pixel]時間(s)映像B高齢者非高齢者(秒) ※ 停車交差点通過前交差点通過※ ※ ※:P<0.05高齢者:20非高齢者:10区間
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