農地転用動向によるスプロール地域の分析と評価に関する研究
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1 1.はじめに 1-1.研究の背景と目的 近年、中小都市において、モータリゼーションの発達やロードサイドショップの立地により、都市のスプロール化、中心市街地の空洞化、人口の低密度化・広域化等による財政負担の増加、CO2排出量の増加等といった問題が懸念されている。 豊田市行政計画では、2030年まで人口増加を想定し、豊田市立地適正化計画では人口増加の受け皿として市街化調整区域の鉄道駅周辺を新市街地区域として設定しており、今後も都市の拡大を計画している。 郊外開発によって、生活利便性が向上する市民もいる一方、農地の減少や中心市街地の空洞化に拍車をかけることになり、持続可能な都市構造を構築する上で、都市の広域化・スプロール化を未然に防ぐことは必要不可欠な項目である。 本研究では、市街化調整区域への開発の滲みだしに影響を与える要因を分析し、開発可能性が高い地域の詳細を確認することで、郊外部における不必要な開発を未然に防ぐことに関する知見を得ることを目的とする。

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