17 3-2.農地転用動向の整理 受領した農地転用について整理し、豊田市の農地転用の特徴について把握する。なお、農地転用受領データは計17,395件であるが、取り下げや不許可15となった農地転用を除外した計16,791件を基に整理する。 3-2-1.農地転用件数の整理 農地転用種類別件数を表 3-2に示す。4条転用よりも5条転用の件数が多く、届出件数よりも許可件数が多い。4条農地転用と5条農地転用の比率をみると、届出申請よりも許可申請の方が件数の差が顕著であることから、特に市街化区域外において土地所有者の移転を伴う農地転用が多いことが指摘できる。 農地転用種類別件数の推移を表 3-3に示す16。農地転用件数を経年的にみると、2007年をピークに減少し、2009年以降は横ばい傾向にある。 農地転用種類別面積区分別件数を表 3-4に示す。100㎡未満の農地転用も多い。これは、農地の一部を転用し、農工具置き場や住宅の拡大などによる転用であると考えられる。100㎡以上の農地転用では「100-200㎡」、「200-300㎡」の農地転用件数が多い。これは、一軒家の土地面積で考えると200㎡程度が相当であると考えられるため、宅地や施設などの建物が建つ農地転用であることか考えられる。また、5条許可をみると、1000㎡以上の農地転用も多い。これは大規模な農地転用の目的を確認した際、「粘土採取」や「資材置場」等の一時転用や、「工場」、「植林」などの大規模な土地が必要な場合の農地転用が多く、それらは市街化区域外かつ土地所有者の移転を伴っているのであると推察できる。 15 申請者からの取り下げがほとんどであり、不許可となった事例はほぼない(ヒアリングによる調査)。 16 2005年の4条転用はデータ不備のため欠落している。
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