豊田市都心における来訪者の回遊状況評価手法の開発
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21-3.本研究で使用するWi-Fiパケットセンサー(WPS)について スマートフォンやタブレットなど、多くの人が利用しているモバイル機器は、Wi-Fiアクセスポイントを探すための「プローブ要求(リクエスト)」といわれる電波を断続的に発信している。WPSは、モバイル機器から発せられるプローブ要求を検知し、記録し、蓄積するものである。 プローブ要求には、モバイル機器が固有に持つ「Macアドレス」が含まれる。Macアドレスは個人情報に該当する可能性がある。そのため、秘匿処理を行うことで元の情報が類推不可能な文字列へ変換することで個人情報が含まれない情報に変換する。 WPSから得られたデータを分析することで、通信端末が検知された時刻が把握でき、それによりセンサー周辺での滞在時間がわかる。また、複数の地点センサーを設置することで、複数地点間の人の動きを把握することもできる。

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