65(2)滞在時間別端末数による影響の分析 次に、都心に設置したWPS全地点における都心内滞在時間別の端末数を用いて分析する。 月~金では、すべての滞在時間の端末が3月9日の週にかけて15%前後減少している。 土日では、滞在時間帯によって減少傾向に差がみられ、最も減少が大きいのは滞在時間が3時間~6時間の人で4割近く減少している(滞在時間3~6時間の人はイベント開催などの影響を最も受ける人) 以上より、月~金の勤務や日常的な買い物等への影響は、3月9日の週の時点ではさほど大きくないと言える。一方、土・日では、3時間未満の比較的短時間滞在する人よりも、3時間以上の比較的⾧時間滞在する人が大きく影響を受けていることがわかる。 月~金土・日建国記念日振替休日成人の日-50%-40%-30%-20%-10%0%10%20/2/3の週20/2/10の週20/2/17の週20/2/24の週20/3/2の週20/3/9の週端末数の比15分~3時間未満3時間~6時間6時間~12時間-50%-40%-30%-20%-10%0%10%20/2/3の週20/2/10の週20/2/17の週20/2/24の週20/3/2の週20/3/9の週端末数の比15分~3時間未満3時間~6時間6時間~12時間3~6時間の端末が最大4割減全ての滞在時間の端末が15%程度減少 図6-7 時間帯別のアドレス数の変化 (3)考察 平日での勤務や日常的な買い物客とみられる人の移動への影響は比較的小さく、2月第一週から3月第二週までの減少量は1割程度にとどまっている。一方、週末(金・土・日)の夜や、土・日の日中などで減少が大きくなっている。特に、豊田市中心部での滞在時間が3時間~6時間である人の減少が大きく、2月第一週からの減少量は2割から4割に達している。 こうしたことから、飲食関係やレジャー、物販等の商業関係への影響が大きいことが懸念される。 今後を見通すことは困難ですが、今後さらにテレワークが広がると、平日の勤務などへの影響が広がることも考えられる。 なお、今回の報告は、都心に来訪した人の量を分析した結果であり、商品やサービスの購入や飲食をしたかどうかは把握していない。そのため、販売額や売り上げに与えた影響を反映していないことに留意が必要である。
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