豊田市都心における来訪者の回遊状況評価手法の開発
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11.はじめに 1-1.研究の背景と目的 ラグビーワールドカップ2019の開催を控え、都心環境計画の実現に向けた様々な取り組みが進められている豊田市都心において、来訪者の流動を把握して様々な取り組みを評価することを通じてまちづくりに貢献することを目的とする。 そのため、Wi-Fiパケットセンサー(以下、WPS)により豊田市都心での回遊状況を継続的に把握する方法を構築し、ラグビーWC2019開催までに実装する。また、パロッシーデータや駐車場利用実態データ等と融合することで、これらの常時観測データのみから歩行者流動(回遊状況)の概略を推計する手法を開発する。 これらの検討を通じて来訪者の回遊状況の面から豊田市都心の様々な取り組みを評価し、まちづくりに貢献する。 1-2.研究の構成 1.Wi-Fiセンサーを用いた歩行者流動調査方法の配慮事項の整理文献調査、既往事例の実施者等へのヒアリング2.Wi-Fiセンサーによる歩行者流動調査システムの開発と実装仕様確定、部品調達、組立、試験計測設置場所選定、設置に向けた関係機関調整、設置、計測開始3.常時観測データ活用歩行者流動推計手法の開発パロッシーや駐車場データとWi-Fiセンサーによる歩行者流動データの時間変動等の関係を分析常時観測データのみから歩行者流動を概略を把握する手法を開発5.関係機関調整昨年度に行った意見交換会は5月と2月(予定)に開催センサー設置箇所やデータ活用等について意見交換を行う関係機関の意向を踏まえ昨年度で提案した内容の深度化にも取組む6.取りまとめWi-Fiセンサーデータや既存の常時観測データの活用方策を取りまとめる4.回遊からみたまちづくりの評価手法の開発RWC開催時やその他のイベント時の分析を行い、歩行者流動への影響を評価する手法を開発する 図1-1 研究の構成

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