豊田市都心における来訪者の回遊状況評価手法の開発
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2019年度 自主研究概要 報告者:西堀泰英 研究分野 1.暮らしを支える交通、2.都市空間を創出する交通、3.交通の安全・安心 業務類型 1.調査、2.解析、3.政策検討、4.その他 研究題目または 報告書タイトル 豊田市都心における来訪者の回遊状況評価手法の開発 研究の背景・内容 昨年度の研究から、都心での歩行者量の増加は駅周辺のエリアで認められるが、都心全体への波及には至っているとは言えない状況にあることも確認した。都心関連部局等との意見交換を通じて、人の流れの見える化へのニーズが確認され、都心で行われる各種イベント等の活性化策が歩行者の回遊実態に与える影響を把握できれば、回遊促進につながる要因や回遊を促す仕掛け等を提案できる可能性がある。 本研究では、都心来訪者の回遊実態を把握し、活性化策等によるにぎわい状況を評価する手法を開発することを目的とする。 研究結果・ 得られた知見等 ・豊田市中心市街地の20か所にWi-Fiパケットセンサー(WPS)を設置し、ラグビーワールドカップ2019開催中の人の動きをはじめとして、都心内の人の動きのデータを収集する体制を構築した。 ・来訪者が都心に留まる時間で評価する方法は、滞在時間の平均値ではなく、数時間以上の長時間滞在者の量や割合で評価するべきであることが明らかとなった。 ・WPSを用いることで、来訪者の量、流動、滞在時間の評価が可能なことを確認した。 研究成果 社会への貢献、 報告、技術的特徴等 *予定含む・WPSで把握した結果を、中心市街地にかかわる様々な主体に提供した。(主な提供先:豊田市産業部商業観光課、豊田市都市整備部都市整備課、ツーリズム豊田、まちなか宣伝会議、豊田市駅東開発) ・ラグビーワールドカップ2019開催時の人の動きを速報としてまとめ、TTRIのホームページを通じて発信した。 所内の担当者氏名・ 担当者 ・西堀泰英、加藤秀樹 協力先名 ・山梨大学豊木博泰教授、早稲田大学佐々木邦明教授 ・豊田市産業部商業観光課、豊田市生涯活躍部文化振興課、TCCM、豊田まちづくり、ツーリズムとよた、豊田市美術館、豊田スタジアム、中心市街地の店舗等 問題点・課題・今後の研究予定・その他 ・本研究で設置したWPSは次年度も継続して活用し、人の動きの把握に活用する。 ・WPSで得た情報を活用し、まちづくりへの活用をさらに広げるための分析手法や分析ツールの整備が課題である。 関連論文(2019年度) (当年報掲載ページ)

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