人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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36 4-5.まとめ 本章では、「土地区画整理事業+駅周辺シナリオ」 、「立地適正化計画シナリオ」、「鉄道利用最大化シナリオ」を設定し、その将来都市構造を可視化、評価した。各シナリオの評価を以下に整理する。 「土地区画整理事業+駅周辺シナリオ」 ○土地区画整理事業+駅周辺シナリオは、現在施行中の土地区画整理事業内の人口増加をシナリオとして設定しているため、比較的現実的なシナリオを設定している。しかしながら、鉄道トリップ数は行政目標値には達していない。 「立地適正化計画シナリオ」 〇立地適正化計画シナリオは、2019年4月に策定された「豊田市立地適正化計画」を基に、重点居住促進区域、居住促進区域の人口集約や人口維持、郊外拠点周辺の人口維持を設定している。目標人口数には達しているものの、鉄道トリップ数には達しない計算となった。 「鉄道利用最大化シナリオ」 ○鉄道利用最大化シナリオは、行政目標鉄道利用者数になることを目的としているため、鉄道トリップ数を最大限増加した人口分布をシミュレーションしている。その結果、2040年の行政目標人口である42万人に近い人口分布となった。

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