人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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32 4-4.鉄道利用率の高い地域への人口集約(鉄道利用率最大化シナリオ) 4-2、4-3では人口集約をシミュレーションしたものの、鉄道利用者数の目標値には達しない結果となった。従って、本項では鉄道利用者数を最大化するシナリオを設定する。 なお、本シナリオでは検討する将来都市構造を2040年に設定している。これは、豊田市都市計画マスタープランや交通まちづくりビジョンでは2040年の目標値を設定しているためである。 シナリオの設定(鉄道利用最大化シナリオ) 本シナリオでは、メッシュ内鉄道利用率(trip/人)が高い順に、人口密度を上げることで、豊田市の目標鉄道利用者数を達した都市構造を構築することを目的とする。詳細な方法を以下に示す。 なお、増加する人口は若者世帯を想定する。これは、年齢区分別鉄道トリップ数(表 3-3)で指摘したように、15-24歳の世代において鉄道利用率が高く、鉄道利用率に高い地域に人口集約することを想定すると、鉄道利用率の高い世帯が集まることを想定しているためである。 Ⅰ 鉄道利用者率の高い順にメッシュを並び替える Ⅱ メッシュの人口を用途地域別平均人口密度となるように増加させる Ⅲ 豊田市の目標鉄道利用者数が達するまでⅡを繰り返す。

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