人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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25 4-2.土地区画整理事業と駅周辺を考慮した人口集約(土地区画整理事業シナリオ) シナリオ①の設定(土地区画整理事業シナリオ) 土地区画整理事業シナリオでは、土地区画整理事業への人口集約ルールと鉄道駅周辺の人口維持ルールの2つのルールを設定している。本シナリオでは検討する将来都市構造を2040年に設定している。これは、豊田市都市計画マスタープランや交通まちづくりビジョンでは2040年の目標値を設定しているためである。 (1)土地区画整理事業への人口集約 土地区画整理事業を施行している地域は、近い将来において、人口の増加が想定される地域である。土地区画整理事業を施行している地域の用途地域内平均人口密度を目標人口として設定する。現在施行中の土地区画整理事業の区域を図 4-1、用途地域別平均人口密度を表 4-1に示す。 (2)鉄道駅周辺の人口維持 鉄道駅周辺の500m圏域を人口維持区域として設定し、2015年人口を目標人口として設定する。豊田市には24の鉄道駅が有り、駅から500m圏域を考えると、約1,700ha(豊田市の約5%、都市計画区域の約14%、用途地域面積とほぼ同じ)となる。また、行政計画において、駅周辺は都市機能連携拠点、もしくは居住誘導拠点に位置付けられており、駅周辺への計画的な居住誘導を推進している。 表 4-1 用途地域別平均人口密度 図 4-1 現在施行中の土地区画整理事業

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