人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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2019年度 自主研究概要 報告者: 坪井志朗 研究分野 1暮らしを支える交通、2.都市空間を創出する交通、3.交通の安全・安心業務類型 1.調査、2解析、3.政策検討、4.その他 研究題目または 報告書タイトル 人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究 研究の背景・内容 ○地方都市においては、市街地の拡散、急激な人口減少、高齢者人口の増加が懸念されており、健康で快適な生活や持続可能な都市経営の確保が重要な課題となっている。行政計画において目標とする将来像は描かれており、各地域に適した将来像に向けた事業・計画も進行している。しかし、目標とする将来像を構築していくには、行政のみならず、様々な分野の専門家、地元住民、民間企業が協力し合い、共通した将来都市構造のイメージを持つ必要がある。 ○これらの課題に対応するために、平成26年に立地適正化計画のガイドラインが示され、都市全体の構造を見直し、『コンパクトシティ・プラス・ネットワーク』の考え方の基、持続可能な都市構造の構築を目的としている自治体が多い(豊田市は2019年3月策定)。 ○都市将来像を交通動向や都市計画の分野から分析を行ったうえで、様々な将来都市構造を可視化できる「将来都市構造可視化シミュレーションツール」の開発を行い、地域特性を考慮したコンパクトシティを検討することで、将来像として共通した都市構造を持てる仕組みを模索することを目的とする。 研究結果・ 得られた知見等 ○人口増加を目標とする地域や現状の人口を維持する地域等を設定し、将来都市構造を検討できる「将来都市構造可視化シミュレーションツール」を開発した。 ○人口集約をシミュレーションし、行政計画の人口目標値や公共交通利用目標値を達成する将来都市構造シナリオを設定し、可視化した。 研究成果 社会への貢献、 報告、技術的特徴等*予定含む〇開発したツールを用いて、公共交通周辺への人口集約や土地区画整理事業内の人口集約なども検討することができ、それらの条件を組み合わせることで様々な将来都市構造を可視化し、検討することができる。 所内の担当者氏名・ 担当者 坪井志朗 協力先名 豊田市都市計画課、中京都市圏総合都市交通計画協議会(データ提供) 問題点・課題・今後の研究予定・その他 〇本研究は日本学術振興会「研究活動スタート支援」(2018.10~2020.3)の助成を受けて実施した。 関連論文(2019年度)豊田市を対象とした行政計画を参考にした将来都市構造の検討・・・日本建築学会大会学術梗概集(北陸)、pp.707-708、2019.9 Examination of the Future Urban Structure Considering Population Trend and Person Trip : A Case Study of Toyota City・・・The 12th International Symposium on City Planning and Environmental Management in Asian Countries、pp.255-260、2019.11 将来都市構造を検討するための将来像可視化シミュレーションツールの構築について・・・CSIS DAYS 2019「全国共同利用研究発表大会」、pp.24、2019.11

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