人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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18 3.100mメッシュ将来推計鉄道利用者数の推計 本章では、豊田市の将来推計鉄道利用者数、小ゾーン別の豊田市の将来推計鉄道利用者数、100mメッシュ将来推計鉄道利用者数の推計を行う。 3-1.将来交通量の推計方法について 都市交通調査・都市計画調査HPに記載されている将来予測 将来交通量を推計する方法を、都市交通調査・都市計画調査のHPを基に整理する5。をみると、50年先を見据えた生成交通量の超長期予測と、四段階推計法による中長期予測の2つからなる。 超長期予測では、今後の少子高齢化の進展や運転免許保有の高まりなど、個人属性の変化が都市圏の生成交通量に及ぼす影響を超長期的に把握している。 中長期予測では、①生成交通量、発生集中交通量の予測をした上で、②ゾーン間所要時間、ゾーン面積を指標としたロジットモデルによる分布交通量の予測を行い、③集計ロジットモデル(鉄道は鉄道端末も組み込んだ2層ネステッドロジットモデル)による予測期間分担交通量の予測を行い、④最後に、高速転換率式を用いて配分交通量の予測を行っている。 中京都市圏総合都市交通体系調査による簡易予測 中京都市圏総合都市交通体系調査(豊田市パーソントリップ調査)報告書6では、公共交通需要の簡易的な予測方法として、以下の条件を設定し、2030年までの将来予測を推計している。 条 件:国立社会保障・人口問題研究所の将来予測人口(「日本の市区町村別将来推計人口」(平成20年12月推計))に基づき、中京都市圏の将来人口ピラミッドを設定し、再拡大(拡大係数の付け替え) 留意点:現況データのサンプルの拡大係数を将来人口に対応したものに差し替える方法で簡易に予測している。したがって、各年齢階層の個人属性(免許保有率等)、交通特性(生成原単位、交通手段の利用(選択)特性等)が現況のままであると想定した予測結果となっている。 5 都市交通調査・都市計画調査HP「http://www.mlit.go.jp/crd/tosiko/pt/data_city/chukyo/04.html」 6 豊田市:中京都市圏総合都市交通体系調査(豊田市パーソントリップ調査)報告書、平成25年6月

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