人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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9 2-4.100mメッシュ別の将来推計人口分布の構築 最後に100mメッシュ別の将来推計人口を算出し、将来推計人口分布を構築する。 地区別の将来推計人口の算出用法と同様にコーホート要因法を用いて、100mメッシュ将来推計人口を算出する。2015年100mメッシュ人口は、株式会社ゼンリンジオインテリジェンスが作成、提供している「平成27年国勢調査100mメッシュ推計データ4」を用いる。 なお、100mメッシュ将来推計人口を地区別で集計した地区別将来推計人口は2-3で算出した地区別将来推計人口と合致するように補正している。 2015年の100mメッシュ人口分布を図 2-7、2020年~2040年の5年間隔の100mメッシュ将来推計人口分布を図 2-8~図 2-12に示し、2015年と2040年の都市計画区域内人口分布の比較を図 2-13に示す。また、2015年と2040年の人口変化率を図 2-14に示す。 2015年、2040年ともに用途地域縁辺部、特に南部地域において、低密度な人口を有するメッシュが多いことが分かる。また、浄水駅周辺用途地域や五ケ丘団地等のメッシュ人口は増加しているものもある。 人口密度別メッシュ数を表 2-3に示す。用途地域内では20人以上40人未満の低密度なメッシュが少なく、2040年時点においても、1人以上の人口を有するメッシュ(4,968-1,272=3,696個)の内、40人以上の人口を有するメッシュが半数以上{(1,715+673+125)/3,696×100≒68.0%}となっている。一方、山村地域では、人口を有さないメッシュや20人未満のメッシュが少なからず増加しており、2040年時点においては、1人以上の人口を有するメッシュ(54,284-51,282=3,002個)の内、1人以上20人未満の低密度なメッシュが大半(2,907/3,002×100≒96.8%)を占めている。 以上より、都市計画区域内では高密度な人口分布はある程度維持されるが、2040年の山村地域では低密度な人口を有する地域が多くなると思われる。 4 株式会社ゼンリンジオインテリジェンス、平成27年国勢調査100mメッシュ推計データ

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