人口構成と交通動向を考慮した将来都市構造可視化シミュレーションツールの開発に関する研究
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8 2-3.地区別の将来推計人口 2010年、2015年国勢調査を基に、コーホート要因法を用いて地区別将来推計人口を算出する。コーホート要因法とは、5歳階級別人口の5年後の人口をその要因(死亡、出生、および人口移動)ごとに計算して将来の人口を求める方法である。5歳以上の人口については、加齢とともに生ずる生残率と純移動率を用いて将来の人口を求める。また、0~4歳の人口については、女性年齢別出生率及び男女性比を用いて将来の人口を求める。コーホート要因法のフローを図 2-6に示す。なお、豊田市内将来推計総人口は国立社会保障・人口問題研究所が算出している将来推計人口と合致するように補正している。 コーホート要因法によって推計した2020年から2040年までの地区別将来推計人口を表 2-2に示す。都市計画区域内の将来推計人口は、2040年では393,125人となり、行政計画との差は10,876人であった。また、山村地域の将来推計人口は、2040年で15,741となり、行政計画との差は259人となった。 図 2-6 コーホート要因法のフロー 表 2-2 地区別将来推計人口3 地区 将来推計人口 地区別人口 行政計画との差20102015 2020202520302035204020302040 2030※1 2040都市計画区域 豊田地区 378,828 382,293 386,359387,146385,039380,518373,785404,901393,125 8,599 10,876藤岡地区 19,425 19,097 19,42819,76719,86219,67319,339山村地域 (都市計画区域外) 小原地区 4,085 3,716 3,5293,3453,1622,9952,82417,72615,741 ‐ 259足助地区 8,627 7,892 7,4737,0726,6826,3166,045下山地区 4,983 4,484 4,3404,1833,9803,7723,563旭地区 2,976 2,692 2,4742,2762,1041,9601,819稲武地区 2,563 2,368 2,1801,9791,7981,6391,491※1 都市計画区域の将来推計人口は2027年を目標値としているため、その近似値として2030年との差を掲載している 3 地区別の将来推計人口は小数点以下を四捨五入して表示しているため、その総数が豊田市全体の将来推計人口と合わない場合がある 仮定条件の設定(t~t+5年間) ①将来の性・年齢別生残率 ②将来の性・年齢別純移動率 ③将来の女子の年齢別出生率 ④出生児の男女性比 (t+5年間){t    : 基準となる年t+5  : 基準となる年の5年後の年 t+5年の性別・年齢5歳以上人口の推計t+5年の性別・年齢0~4歳人口の推計③将来の女子の年齢別出生率④出生児の男女性比t年とt+5年の女子年齢別人口に基づくt年からt+5年にかけての出生数の推計性・年齢別基準人口(t) ①将来の性・年齢別生残率 ②将来の性・年齢別純移動率

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