31 車道通行率が達成されている地点での検討を行うより、低い地点で検討行う方がより明快な結果が得られやすいであろうことは自明である。よって、ここでは車道走行率が相対的に低い地点を選定する際の参考値として、表3-6に示す「車道通行率の平均からの乖離」を用いる。この値が負であるほど、平均より車道通行率が低いことを意味する。これをみると、地点5、地点6、地点⑦は双方向で負の値を示しており、地点1(方向②)、地点2(方向①)、地点9(方向②)、地点10(方向①)は片方向で負の値を示している。 以上を踏まえ、社会心理学アプローチを実施する箇所を以下のように選定する。 地点1 自転車交通量が比較的多く、車道走行率が低い、研究所から近接 地点2 自転車交通量が比較的多く、車道走行率が低い、駅から近接(駐輪施設あり) 地点4 自転車交通量が比較的多く、車道走行率が低い、駅から近接(駐輪施設あり) 地点6 自転車交通量が比較的多く、車道走行率が極めて低い 地点7 自転車交通量が比較的多く、車道走行率が低い、バス停あり 今年度はこのうち、実施容易性などを踏まえ、地点1での「同調」による社会心理学アプローチを試みることとした。
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