24 (2)自転車通行空間の選定 上述の整理を踏まえ、自転車通行空間の中でも比較的安全性の高い空間を選定する。選定の基準について、本研究では視点ごとに以下のように設定する。 物理的乖離 物理的乖離は、自動車が通行する空間が車両の通行する空間から「物理的」に離れているか否かを評価しようとするものである。表3-2に示すように、「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」において、自転車走行指導帯(矢羽根)は歩道端部から1m(歩道無しでは、外側線から1m)に設置と明示されている。また、豊田市の自転車ネットワークは概ね市街化区域内に設置されているが、表3-3に示すように道路構造令においては、市街地の道路(4種道路)の幅員は3m以上といった規定がある。以上を踏まえ、物理的乖離(車道+路肩)は4m(矢羽根1m+車道幅員3m)を選定の基準とする。 表 3-2 矢羽根型路面表示の標準仕様9 9 国土交通省,警察庁:「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」2016.7
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