自転車の通行空間整備過渡期における道路政策のあり方に関する研究
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12 2-3-4.自転車通行に関するルールの認知度 自転車講習会前の自転車通行に関するルールの認知度(以下、認知度)を図 2-6に示す。「①自転車は原則、車道左側を通行すること(以下、①車道左側)」や「②歩道は歩行者優先で徐行しなければいけないこと(以下、②歩行者優先)」、「③止まれ標識は自転車も一時停止しなければいけないこと(以下、③一時停止)」は講習前から認知度が高く、全ての学校で80%以上の生徒が認知していた。一方、「④車道上の青色矢羽根は自転車の通行する位置を示していること(以下、④青色矢羽根)」については他の項目と比べると認知度が低く、特に、豊田西高校は60%未満となっている。これは青色矢羽根が整備されていない道路(豊田西高校から北西側の道路)を通って通学している生徒もいることが認知度に影響したと考えられる。 また、学年別の認知度を図 2-7に示す。「②歩行者優先」以外の項目において、学年が上がるにつれて認知度が向上しており、特に「④青色矢羽根」のルールは学年による差が大きいことから、継続的に自転車講習会を受講することによって、青色矢羽根においても認知度は向上することを示していると考えられる。 図 2-6 自転車講習会前の自転車通行ルールの認知度(学校別) 図 2-7 自転車講習会前の自転車通行ルールの認知度(学年別) 86 86 89 70 91 83 84 59 94 90 86 80 0102030405060708090100①車道左側②歩行者優先③一時停止④青色矢羽根朝日丘中学校豊田西高校豊田東高校88 84 87 55 91 87 85 72 93 88 86 79 0102030405060708090100①車道左側②歩行者優先③一時停止④青色矢羽根1年2年3年

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