11 3. おいでんバスプローブデータの再構築及び分析手法 本章では、おいでんバスプローブデータの内容、おいでんバスルートの電子化、そして、本研究で用いた旅行時間の分析手法について説明する。 3-1 おいでんバスプローブデータ 本研究では、おいでんバスの運行システム管理会社から入手した位置情報データの例を表 3-1に示す。入手した位置情報データを見てみると、次のことが分かる。 位置情報データの収集間隔は運行時間帯内で約30秒であるが、運行時間帯外で30秒ではない場合がある。 送信時刻から、運行時間帯内では、おいでんバスの運行車両の位置情報が約30秒間隔で連続的に取得している。なお、停留所IDが正確に取得できない場合がある。その際、停留所IDを「¥N」として記録している。 表 3-1 おいでんバスの位置情報データ システムID ロケータID 送信日時 経度 緯度 停留所ID サーバー時刻 154615391 10 2016/6/1 5:10:34 137.1541 35.07983 ¥N 2016/6/1 5:10:34 154615439 10 2016/6/1 5:14:40 137.1542 35.07962 ¥N 2016/6/1 5:14:40 154616531 10 2016/6/1 5:48:00 137.1588 35.08267 ¥N 2016/6/1 5:48:00 154616557 10 2016/6/1 5:48:29 137.1608 35.08268 ¥N 2016/6/1 5:48:29 154616654 10 2016/6/1 5:50:27 137.1626 35.09074 ¥N 2016/6/1 5:50:27 154616767 10 2016/6/1 5:52:40 137.1635 35.09718 ¥N 2016/6/1 5:52:40 154616921 10 2016/6/1 5:55:30 137.1631 35.10473 ¥N 2016/6/1 5:55:30 154616949 10 2016/6/1 5:55:59 137.1636 35.10597 ¥N 2016/6/1 5:55:59 154616976 10 2016/6/1 5:56:29 137.1654 35.10869 ¥N 2016/6/1 5:56:29 154617008 10 2016/6/1 5:56:59 137.1659 35.10938 ¥N 2016/6/1 5:56:59 154617037 10 2016/6/1 5:57:30 137.1668 35.11085 ¥N 2016/6/1 5:57:30 154617065 10 2016/6/1 5:58:02 137.1672 35.11364 ¥N 2016/6/1 5:58:02 154617091 10 2016/6/1 5:58:29 137.1677 35.11699 ¥N 2016/6/1 5:58:29 154617117 10 2016/6/1 5:58:59 137.1681 35.11916 ¥N 2016/6/1 5:58:59 154617149 10 2016/6/1 5:59:32 137.1671 35.1215 ¥N 2016/6/1 5:59:32 154617174 10 2016/6/1 5:59:59 137.166 35.12397 ¥N 2016/6/1 5:59:59 154617202 10 2016/6/1 6:00:29 137.166 35.12408 ¥N 2016/6/1 6:00:29 154617229 10 2016/6/1 6:00:59 137.1661 35.12551 ¥N 2016/6/1 6:00:59 以下は省略・・・ また、停留所IDに関する路線データを運行システム管理会社から入手し、その内容の例を表 3-2に示す。路線データはシステム管理会社がバス遅延時間を算出するため、約100m毎に設定した観測ポイントをリストアップする。そのうち、【停留所ID】は表 3-1が示した【停留所ID】に対応している。また、【停留所】は観測ポイントがバス停留所であるかを示しており、観測ポイントはバス路線の停留所となる際、フラグ値を1として設定する。そして、その名称に対応するふりがなも示されている。
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