バスプローブデータを用いた豊田市の道路渋滞分析に関する研究
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10 2-3 本研究の位置づけ 本研究は豊田市のおいでんバス路線を走っているバス車両に装備している車載機によって収集されたバスプローブデータを活用することで、豊田市の道路渋滞状況を把握することを目的とする。ここで、本研究は研究所の先行研究を比較した違いを次のように整理する。 先行研究は6か月分のバスプローブデータを用いた分析を実施したことに対して、本研究は分析期間を拡張し、1年間のバスプローブデータを用いた分析を実施する。 先行研究は道路渋滞状況を分析した仮説として、対象道路区間の所要時間は正規分布に従うことに対して、本研究は対象道路区間の所要時間は混合正規分布に従うことを設定する。 先行研究はバスプローブデータを用いて、対象道路区間の旅行時間の分布を分析したことに対して、本研究では、対象道路区間の旅行時間の分布のみならず、バス停留所に到着する定時性も分析対象とする。 2-4 小括 本章では、バスロケーションシステムの概要及びバスプローブデータの利活用を説明したうえ、先行研究と比較した本研究の違いとしての位置づけを明示した。なお、バスプローブデータの仕様や分析手法を第3章に説明し、本研究で提案する分析手法をバスプローブデータに適用した分析結果などを第4章に整理する。

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