バスプローブデータを用いた豊田市の道路渋滞分析に関する研究
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6 ここで、バスロケーションシステムについての最新動向として、標準的なバス情報フォーマットを説明する。標準的なバス情報フォーマットとは、バス事業者と、経路検索等の情報利用者との情報の受渡しのための共通フォーマットである。そのうち、静的情報の「GTFS-JP」と動的情報の「GTFSリアルタイム」の2種類のフォーマットが含まれている。標準的なバス情報フォーマットの公開を通じて、複数の公共交通機関の情報を利用する経路検索等のアプリケーション開発は容易となる。2019年3月では、国土交通省は公共交通の利用促進に向けて、「経路検索の充実とバスロケデータの利活用 ~標準的なバス情報フォーマットの拡充~」を題目として、参考資料を掲載している。そのうち、標準的なバス情報フォーマットのダイジェストを図 2-3に示す6)。また、同資料に掲載している標準的なバス情報フォーマットの整備はバス事業者や自治体に対するメリットを下記のように整理する。 小規模バス事業者やコミュニティバスも掲載される バスロケ情報が経路検索に掲載される 運行情報が経路検索に掲載される 多様な活用ができる(ワンソース・マルチユース) バス事業者自身が案内の正確さを向上できる 業務の効率化ができる 図 2-3 標準的なバス情報フォーマットのダイジェスト 6) 国土交通省のHP,http://www.mlit.go.jp/common/001283248.pdf

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