33(3)整備延⾧と距離あたり路線圏人口の関係 整備延⾧が⾧くなるほど路線圏人口が大きくなる一方で、効率的な整備のためにはより少ない延⾧でより多くの人口をカバーすることが求められる。そこで、路線圏人口を自動運転対応道路の整備延⾧で除した値と整備延⾧の関係を分析する。結果を図4-18図4-19に示す。なお、比較のため図4-18にはcase23の結果を、図4-19にはcase11の結果を示している。 整備延⾧あたり路線圏人口は、最大でcase21の164人/kmとなるが、その時の整備延⾧が0.7kmであり路線圏人口は100名程度に限られる。拠点の個所数が1箇所や3箇所の場合は、整備延⾧が10km程度になると値が20人/kmで落ち着く。5箇所の場合は整備延⾧が20km程度で値が20人/kmで落ち着く。今回想定した道路網は拠点を起点としており、拠点周辺には比較的多くの人口が居住している場合が多いために、このような関係になると考えられる。 このような整備延⾧あたり路線圏人口の特性を活用して、自動運転の導入を目指す地域において目標となる路線圏人口を検討する際のひとつの目安として活用できる可能性がある。 0204060801001201401601800102030405060708090100整備延長あたり路線圏人口[人/km]整備延長[km]case11case12case13case23(参考) 図4-18 累積整備延⾧と距離あたり路線圏人口の関係(優先度指標:利用可能人口) 0204060801001201401601800102030405060708090100整備延長あたり路線圏人口[人/km]整備延長[km]case21case22case23case11(参考) 図4-19 累積整備延⾧と距離あたり路線圏人口の関係(優先度指標:距離あたり利用可能人口)
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