豊田市における自動運転関連技術の社会実装を支援する基礎的研究
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30(2)整備延⾧と路線圏人口の関係 次に、自動運転対応道路の整備延⾧と路線圏人口の関係を分析する。図4-13に優先度指標に利用可能人口を用いたcase11,12,13、図4-14に距離あたり利用可能人口を用いたcase21,22,23の結果を示す。なお、比較のため図-5にはcase23の結果を、図-6にはcase11の結果を示している。 全体の傾向として、整備延⾧の増加につれて単調に路線圏人口が増加する右肩上がりの関係にある。優先度指標に「距離あたり利用可能人口」を用いたcase21,22,23では、「利用可能人口」を用いたcase11,12,13よりも、全体的に同じ整備延⾧でも路線圏人口が多い傾向にある。また、拠点数が多いほうが同じ整備延⾧でも路線圏人口が多い傾向にある。ただし、case11とcase12やcase13の関係に着目すると、整備延⾧40kmあたりで大小関係が逆転している。これは、case12やcase13では拠点と副拠点を連絡する経路を優先して整備したことが影響している。 このことから、予算制約等によって一度に整備できる延⾧が限られる場合、副拠点間を結ぶための道路整備を優先するために路線圏人口が少なくなる可能性も存在する。そのため、一度に整備できる延⾧を考慮した拠点の設定が必要であることがわかった。 05001,0001,5002,0002,5003,000020406080100120140160路線圏人口[人]整備延長[km]case11case12case13case23(参考) 図4-13 整備延⾧と路線圏人口の関係(優先度指標:利用可能人口) 05001,0001,5002,0002,5003,000020406080100120140160路線圏人口[人]整備延長[km]case21case22case23case11(参考) 図4-14 整備延⾧と路線圏人口の関係(優先度指標:距離あたり利用可能人口)

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