2 の項目に対して社会基盤が与える影響について、本研究では、都市レベルでみたデータ解析と、居住する高齢者の実態調査を通じて整理する。具体的には以下の方法で進める。 1-2-1.高齢化が進展する都市の社会基盤の整理 高齢化率の違い(低率群(μ-σ未満)、中率群(μ-σ〜μ+σ)、高率群(μ+σ以上))からみた社会基盤の実態を整理する。実態を整理する社会基盤データは一般に入手できる高齢者の活動維持・健康寿命増進という観点から影響の大きさが予想されるものに着眼する。この整理を通じて、高齢化が進展する都市の社会基盤上の特徴と課題を考察する。 1-2-2.都市の社会基盤が高齢者の財務的効率に与える影響のマクロ分析 都市の特定の社会基盤の整備状況が、高齢者の「財務的効率」に影響を与える影響について、マクロレベル(都市レベル)で分析する。データは、一般に公表されるものを使用する。 1-2-3.都市の社会基盤が高齢者の財務的効率・生きがいに与える影響のミクロ分析 都市の特定の社会基盤の整備状況が、高齢者の「財務的効率」に影響を与える影響について、ミクロレベル(個人レベル)で分析する。データは広域かつ比較的容易に収集ができるインターネット調査を通じて収集する。 1-2-4.超高齢社会における社会基盤の在り方のとりまとめ 上述の分析結果を踏まえ、高齢者の活動維持・増進を望ましい形で図る社会基盤の在り方についてとりまとめる。
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