-33- が低く20%以下であったが、2番目に多かった「衝突を持つ機能の車に買い替えた」という9名の年齢を見ると、8名が70代であったことが特徴的である。 図3-32は、地域限定の運転免許制度がある場合を想定し、免許の限定範囲が下山地域内だけ十分か、という質問に対する回答結果である。60代、70代はまだ豊田市街地または岡崎方面に自分の運転で行きたいという人が81%みられた。80代になると下山地区内だけで運転できれば十分という人が58%という結果になった。 高齢になるほど交通量の多い市街地で運転する技量や自信が低下してくる、もしくは行動範囲が狭くなると考えられる。しかしながら自動車利用を不可能にすると、外出意欲の低下や生活の質を下げてしまう事にもつながる。そこで、慣れている場所へ行くときは自家用車、慣れない場所や遠い場所、夜間は公共交通等を利用するといった使い分けが肝要であると考えられる。 図3-32 下山地区内だけで運転できれば十分か 3-5-3 意見交換会での運転免許返納に関する発言 意見交換会で出された参加者の発言や、体験乗車回中の会話の中から得られた自動車利用および免許返納に関する主な意見を、表3-12に整理した。「どこに出るにも車がないと出られない」「近くに行くのにも車を使っているから返納は考えられない」という意見がいくつか聞かれた。また「下山地域内だけ」「近いところだけ」運転できればいいという意見もあった。 0%20%40%60%80%100%60代(68~69歳)(n=3)70代(73~79歳)(n=13)80代(80~89歳)(n=12)全体(n=28)下山地区内だけで十分である豊田市街地も行きたい岡崎方面も行きたい松平までは行きたい岡崎も豊田市街地も行きたい
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