-11- 説明会の内容は表3-3のとおりである。また、参加者に「快適で楽しい体験」を提供することが望ましい行動変容につながると考え、高齢者にとってバス利用の障壁をできるだけ取り除くこととした。実施した内容を表3-4に示す。 表3-3 説明会の内容 表3-4 利用者に「快適で楽しい体験」を提供する方策 実施事項 内 容 IC乗車券の提供 実証実験への参加謝礼としてmanacaを提供した。チャージ金額は、体験乗車会時に必要なバス運賃(1,000円)に加え、事後に自発的なバス利用を促すために2,500円の利用可能残高を設定。 地域バス回数券の提供 体験乗車会において地域バスを利用する参加者には、往復分の回数券(400円)を提供した。 中心市街地での娯楽支援 中心市街地の再開発ビル管理やイベント企画運営を行っている豊田まちづくり(株)の関連会社である(株)ダーウィンの協力により、下記を実施。 • 娯楽プログラムの提供(能楽堂、コンサートホール、図書館、映画館の見学など) • T-Face内店舗で利用できる買物券(200円)を提供。費用は本業務の調査費にて負担。 • 飲食店の紹介、割引プランの提供 活動時の不安と負担軽減 • 下山側での説明会からバス乗車し中心市街地に到着するまで、調査員が同行しコンシェルジュとして対応 • 参加者の要望に応じて、昼食場所の予約および飲食店への案内、買物サポートを実施 (2) バス体験乗車会の開催実績 体験乗車会の開催実績を表3-5にまとめた。6つのサロンに加えクチコミ勧誘による非サロン会員を対象とした乗車会を含めて参加者数の合計は57名であり、合計6回の体験乗車会を開催した。最も多い参加者のサロンは大沼2組「すみれ会」の13名、最少は先述のとおり辞退者が多く出た大沼3組「友友クラブ」の4名であった。 ‣ 体験乗車会の目的 ‣ しもやまバスの説明(概要、利用の流れ、予約方法) ‣ IC乗車券の説明(manacaの配付、チャージ方法、利用方法、公共交通以外での利用について) ‣ おいでんバスの説明(manacaを利用した乗り方、バス車内マナーについて) ‣ 免許返納について(返納に必要なもの、返納できる場所、運転経歴証明書について)
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