高齢者の「終活」MMツールの考案
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-4- プロジェクトである。追跡調査ではレクリエーション参加者の30.2%が「安易なマイカー利用を控えるようになった」ことやバス利用が4.3%増加するなどの効果が得られている。 図2-3 釧路市での取組み・動機付け情報の作成と検証 (出典:第13回日本モビリティ会議 釧路市発表資料) 北九州市では立地適性化計画で定める公共交通軸沿線の居住誘導区域において、平成29年度から順次MMを実施している。すなわち一定の代替手段によりモビリティ確保が可能な地域で、高齢者の免許返納を促し公共交通利用を促進する取組みを進めている。なお、同地域では公共交通の高齢者優遇施策として西鉄の「グランドパス65」や市営バス「ふれあい定期」、モノレール「シルバーパス」、タクシー割引制度などが事業者の協力により展開されている。 新潟市では平成24年度から毎年3~9ヶ月程度の期間限定で「シニア半わり」社会実験を実施し、高齢者のバス運賃割引制度を展開している。平成27年度には期間中にバス利用者が1.8倍に増加するという実態が把握されている。 当研究所においても、平成30年度に保見地域を対象として、バスでの「おでかけ」の楽しさを提供しながら乗車体験の機会を設け、利用促進を図る研究を実施している。

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