人口構成と交通動向を考慮した 将来都市構造可視化シミュレーョンツールの開発に関する研究
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36 6-2.今後の研究方針 1. 将来推計人口の詳細分析 現在推計している将来推計人口に加え、世帯数、運転免許所有率の将来推計を行う。具体的な方法として、世帯数については世帯推移率法、運転免許保有率については、過去の免許所有率を基に成長曲線を算出し推計を行う。 2. 将来推計PTの再構築 本研究では、将来世帯数を算出しておらず、拡大係数を算出にゾーン別年齢構成別性別の人口を基に将来拡大係数を算出している。将来推計世帯数を算出した際には、将来推計PTの算出を改めて行うこととする。また、運転免許保有率を含めた将来拡大係数の算出にも試みる。 3. 人口集約シナリオの詳細検討 基本となる将来像可視化シナリオを複数構築する。例えば、公共交通強化型として、将来推計パーソントリップを用いて、公共交通を主な交通手段としている地域の人口を増加することや、郊外拠点維持型として、郊外においても人口を維持するルール等を追加し、様々な将来都市構造を検討する。 4. 行政関係者・地元住民・専門家へのヒアリング 行政関係者・地元住民・専門家に将来像についてのヒアリングを行い、それぞれが構想する将来都市構造を検討する。また、豊田市は2019年3月に立地適正化計画を策定し、4月から運用を開始する。立地適正化計画も行政計画の整理に加え、より詳細な集約拠点が検討できると考えている。 謝意 本研究を遂行するに当たり、豊田市企画政策部都市計画課、豊田市都市整備部定住促進課には多大なるご支援、ご示唆を頂いた。また、本研究はJSPS科研費(JP18H05926)の助成を受けた。ここに記し、感謝の意を表す。

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